耐える
朝、登校すると、下駄箱に自分の内履きがない。
私‥「内履きなくなっとる。」
近くにいた子‥「えー、隠されたか捨てられたんじゃない?」
少し探してみると、玄関の廊下の窓の外に泥だらけのズックが転がっていた。
拾って水で洗ったが汚れは落ちないので下駄箱に戻し、学校の履いた。
洗った内履きは汚れが残った。
それを履いていた私を見て、「うわー!汚い!」「それ洗ってある?」「不潔」など面白がって言ってきた。
次の日は、内履きズックの中に『画びょう』がいっぱい入っていた。
次の日は、ズックの裏に『画びょう』が刺さっていた。
次の日は、椅子の上に『画びょう』が並べてあった。
今日はどこに画びょうがあるのかな?と思って学校へ行くと、今度は机と椅子が倒されていた。
ノートや教科書に落書きをされたこともあったし、私物をごみ箱に捨てられることもあった。
クラスの全員が笑っているように思えて辛かったけどそれでも毎日学校へ通った。
毎日、学校にいる間はずっと、途中で帰りたいと思っていたが、ポツンと下を向くなんてことしないし、泣くもんかと頑張っていた。