死にたいと思った日
学校に行くのは苦痛だけど、親にも言えなかった。
両親は、優秀で勉強も運動も常に1番の成績だった姉の事で頭がいっぱい。
私は小さな時から、両親には甘えることが出来なかった。
母に言われてショックだった言葉もいくつか覚えている。
ひとつは
お姉ちゃんが生まれて、次は男の子が欲しかったのに、女の子が生まれてショックだ ったけど、3人目に男の子が生まれた時は嬉しかったと何度も聞かされた。
もうひとつは
遊びに行って帰りが遅くなった時に、母が姉や弟に向かって、「不要の扶養家族がやっと帰って来た。」ふざけた感じで悪気はなかったのかもしれないが、私は言葉に敏感になっていた。
他にもあるが思い出すと気分が悪くなる。
弟のことは、念願の男の子ということで小さな時から甘やかすだけ甘やかしていた。
学校に行くのが嫌でダラダラ準備をしていた私はその時、フローリングの床で腹ばいになって横になっていた。
もちろん学校を休もうなんて少しも思っていませんでした。
母‥「朝からだらしがない。早くしなさい!」と何度も言っていた。
私‥「何も知らないくせに‥。うるさいなーっ!」「今行こうと思っとるし‥。」と小さな声でブツブツ言いながら起き上がろうとした瞬間、母がものすごい勢いでこっちに来た。
何が何だか分からずされるがままだったが、髪の毛をつかまれ、床に顔を何度も叩きつけられた。
母‥「早く行け!」
ビックリし過ぎて(ショック過ぎたのかもしれません。)ただ無言でランドセルを持って家を出た。
途中、涙が溢れてきたが、泣いているところを誰にも見られたくなかったので目を大きく開けて空を見ながら歩いた。
学校でみんなが私の顔を見て驚いた顔をしていた。
A達は笑っていた。
トイレで鏡を見ると、両目の下にアザがあった。
その時点でも、よく見ると顔全体が青くなりはじめていて、帰るころには真っ青になっていて、とても人に見せられるような顔ではなかった。
A達は当然何も言わないはずがない。
「化け物?」等の声が聞こえていた。
母がさらにいじめをひどくしたように感じた私は、そのことがショックでみんなが何を言っていたのかよく聞こえてこなかった。
学校から帰ると、弟だけが私の顔を見て「どうしたん?」と心配してきた。
母は朝の出来事が原因だと分かったのか目も合わせず、そのことに触れてこなかった。
その日の夜、布団の中で泣きながら、生まれてきたくなんてなかった死にたい!
そう思いながらいつの間にか眠っていた。