よく分かっていなかった
ひとり
無視されるようになってからも学校へは毎日休まずに行っていたが、朝起きて学校に行く準備をしているときは辛かった。
学校に行ってしまえば、休み時間を一人で過ごして、放課後になればそれなりに話をしてくれる友達がいた。
ただ、無視をしている子たちが休み時間になると廊下に集まって来て、一人で席に座っている私をみて笑って見ていることが苦痛だった。
「あー、うそは言ってないんだけどなー。」と思いながらも、友達から嫌われたんだとあきらめていた。
ある日の朝
口をきいてくれなった友達から、「おはよう」と声をかけられる。びっくりして「おはよう」と返したと同時に「今日から、あの子と話をしたらダメだからね!」と言われる。
この日以来、私の無視は終わり、ほかの子の無視が始まった。
この時は、これがいじめとは気が付いていなかった。