やられた！ - きのもこ日記

当然、私が無視をされているとき、Yちゃんは学校では一言も話をしてくれなくて、家に帰ってからこっそりと誰にもばれないように遊んでいた。

私は自分の番が来るといつも「早く飽きてくれたらいいなー。」と思いながら一人で過ごし、Yちゃんを巻き込まないようにしていた。

もともと転校生の私は信頼できる友達は少なく、Yちゃんは一番の友達でした。

それなのに・・・。

学校が終わって、Yちゃんから「今から家に行ってもいい？」と泣きながら電話がかかってきた。

うちに来てから二人でAちゃん達の話をして過ごした。

「明日も遊ぼうね。」と約束をしてYちゃんは帰って行った。

いつも通り「おはよう！」と教室に入ると様子がおかしいことに気が付く。

「何か嫌な感じがする‥」と思いながら自分の席に着く。

休み時間にAちゃん達が集まって来たが、それより何よりビックリしたのは、その中にYちゃんがいて、「昨日、Aちゃんの悪口を言ってたよね？家に来てって電話してきたよね？」と言ってきた。

「えっ？？？」頭の中で色々考えた。

「電話してきたの、Yちゃんだよね？」と聞くと、「あ、嘘つき。もともと嘘つきだから平気で嘘つく。」Yちゃんが言った。

は～ぁ？？？　それを言っているYちゃんが嘘つきだし！自分で言ってて何も思わないの？

そう思いながら、心の中で「あー、やられた！」そう思ったと同時に、この学校には誰も信用できる友達はいないんだと心のシャッターがガラガラ音をたてて閉じていった。