裏切る子たち
Aちゃんグループには人の悪口ばかりいう子が集まっていた。
自分たちが気に入らない事があるとすぐに「ちょっと、あれ見て。」と顎と目線で合図していた。
その声が聞こえると「自分じゃないよね?」とみんな横目で確認するようになる。
何がきっかけでいじめられるか分からない。
せっかく終わったと思ってもまたすぐにターゲットにされることもある。
Aちゃん達は、自分たちがいじめている子と話をしている子にも目をつけるようになった。
いじめられている子はみんな、必ずと言っていいほど裏切る。
Aちゃん達は「ねーねー、さっき○○ちゃんと何話してた?」と、いじめている相手に聞く。
いじめられている子は「○○ちゃんがAちゃん達の悪口を言ってきた。」と答える。
それでもうターゲットは変わる。
いじめられていた子はいじめっ子側に付く。
そのうち、いじめられている子と話をする子はいなくなり、一人で耐えられない子は学校を休み、退屈なAちゃん達は次のターゲットを探す。
これが繰り返されていた。
いじめのターゲット
ターゲットにされていた友達が学校に来なくなってから何週間がたつと、Aちゃんグループは退屈になって来ていた。
とうとう次のターゲットが見つかった‥。
その子は一人っ子でいつも可愛い筆記用具を学校に持って来ていたので、グループに僻まれたんだと思う。
体育の時間が終わり教室に戻ると、その子の机の中にあった筆記用具はバラまかれ、可愛いメモ帳がビリビリに破られて散らかっていた。
その子はそれを見て泣いていた。
みんなで一緒に拾い集めていると視線を感じ、廊下の方を見るとAちゃん達が腕を組んで睨んでいた。「手伝うな!」目がそう言っているように見えて一瞬ビクッとしたが見ないふりをして拾い集めていた。
みんな同じことを感じたようで数人の子は黙ってその場から離れた。
これはいじめ?と思いはじめた
順番
その後も無視は順番に回っていった。
中心人物はいつも『Aちゃん』どうやらこの子の機嫌を損ねるような事があるとそのグループに無視されるんだと気が付いた。
次の標的が見つかると無視は終わる。それを繰り返していた。
いじめがエスカレートしていく
下校後すぐに、一人の女の子の机の回りに人が集まっているのが廊下から見えた。
私と幼馴染のYちゃんは横目で見ながら通り過ぎた。「何か嫌な感じがする。関わりたくない。」と思っていた。
「ちょっと!」と声をかけられた。こっちにこいと言わんばかりに睨みながら手招きしている。
Hちゃん達がその子の机の中の物を広げていた。
「えっ⁉」と思わず声を出してしまったが睨まれて黙って見ていた。Yちゃんの顔を見たが私と同じ事を感情を持っているだろうと感じた。
汚い
一人の子がビニール袋に入った食べ物を笑いながら出してきた。「これ、ウジ虫わいたよ。」「じゃあ、それ引き出しの奥に入れておこう。」「教科書に鼻くそでも付けておく?」と笑いながら一人の子が、机の中に置いてあった教科書に鼻くそをほじってつけた。他にもいたずらをしていたが、その二つが衝撃過ぎて覚えていない。
そこを放課後校内で遊んでいた同級生の男の子たち数人が廊下を通りかかったとき、突然一人の子が、「ねーねーちょっとちょっと」と呼び止めた。
「何か臭いと思ったら、ほらっ!これ見て!」と机の奥を見せた。男の子は当然驚いて「うわっ!」と大きな声を出した。「残したもの机の奥に隠してウジ虫がわいてる。」と入れた本人が言った。「汚い!鼻くそじゃない?」と鼻くそを付けた本人が言った。
次の日からその子は、思い当たらない出来事を理由に、「ウジ虫汚い。」と机をけられたり、「可愛いくてもウジ虫じゃ男子に相手にされる訳がない。」と言われ毎日泣いていた。
どうやらこの子が可愛いから嫉妬しているんだと思った。
みんなHちゃん達がいないところでは普通に話をしていたが、見つかれば次は自分の番だとビクビクしていた。
「普通の子はみんなAちゃん達が変だと思ってるよ。」と声をかけていたが、数日後、その子は学校に来なくなった。
よく分かっていなかった
ひとり
無視されるようになってからも学校へは毎日休まずに行っていたが、朝起きて学校に行く準備をしているときは辛かった。
学校に行ってしまえば、休み時間を一人で過ごして、放課後になればそれなりに話をしてくれる友達がいた。
ただ、無視をしている子たちが休み時間になると廊下に集まって来て、一人で席に座っている私をみて笑って見ていることが苦痛だった。
「あー、うそは言ってないんだけどなー。」と思いながらも、友達から嫌われたんだとあきらめていた。
ある日の朝
口をきいてくれなった友達から、「おはよう」と声をかけられる。びっくりして「おはよう」と返したと同時に「今日から、あの子と話をしたらダメだからね!」と言われる。
この日以来、私の無視は終わり、ほかの子の無視が始まった。
この時は、これがいじめとは気が付いていなかった。
なにがなんだかわからない
うそつき
ある日の休み時間、数人の子が私の目の前にやって来て、突然「うそつき」と言わた。何のことか分からなかったが怖くて呆然としていると「ぶりっ子」と言われる。
授業中、何の事なのか一生懸命考えたが思い当たらない。が…、その時から仲良くしていた友達は口をきいてくれなくなった。
それでも放課後になると話をしてくれる他の友達がいて『うそつき』の理由を聞くことができました。
それは、転校してきたときに、色々聞かれて話した内容にありました。
質問と答えは
・前はどこに住んでたの? ・・・・・○○市
・じゃあ○○市で産まれたの? ・・・○○県
・○○県に住んでたの? ・・・・・うん
・○○県から○○市に引っ越したの? ・・・違うよ○○県から一度ここに引っ越してきて、ここの保育園にも少しだけ行ったたことがあるんだけど、なんでかすぐに○○市に引っ越した。
こんな会話をした覚えがあったが、それを聞いた子たちが、「それはおかしい、保育園で覚えてる?」とか「こっちの人が○○県で産まれるはずがない」とか「○○県から○○市、そこからここに来て○○市に行ったって聞いた子もいるからその時によって順番が違う」等など好き勝手なことを言っていた結果「うそつきだ」ということになったそうです。
転校
私が小学生の頃、長男である父親が実家を継ぐことになり、私たちは転校することになった。
引っ越し先は祖父母が住む田舎です。
夏休みの間に、母親と転校先の学校へ挨拶をしに行くと、長かった私の髪の毛を見て、校長先生は言いました。
「髪の毛は肩に付かない長さ、前髪は眉毛にかからないように切って来てください。」と。
登校数日前、短くなりすぎた自分の髪を見て号泣したことを覚えています。
登校初日、体育館に全校生徒がいる中、一番前に私たち立たされ校長先生から「一言づつどうぞ」と言われた。
私は「よろしくお願いします。」とおじぎをしたが、まだ2年生の弟は緊張のあまりに「よ、よ、よろよろしくおねがいします。」と赤面もじもじ。
この日以来、弟はいじめれられることになる。
一方私のほうは、転校生が珍しかったのか、皆が休み時間のたびに話しかけてくれ、「どこに住んでたの? どこで産まれたの?」など色々質問攻めにあったが友達もできてあっという間に4年生が終わった。
みんなに聞かれた質問に答えた内容がきっかけで、5年生になり突然無視されることになる。
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はじめまして
こんにちは
私が体験をしてきたことや思ったことを書き綴っていきたいと思います。
ブログを書いてみようと思ったきっかけは、いじめで悩んでいる人の「力になれたらいいなー」という思いからでした。
が…なかなか時間が作れずブログを開設してみたものの記事を書く時間がありませんでした。
現在、体調不良にて自宅療養中です。
時間ができたので、これを機にブログを書こうと思います。
なぜ体調不良を起こしたのかはまた後日お話しします。
はじめに、小学生のとき転校をきっかけにいじめを受けることになった学生時代を振り返ってみたいと思います。